ラベル

2013年9月25日水曜日

フォルクスワーゲンup!に乗ってみた感想

2013/09/21-23 フォルクスワーゲンup!に乗ってみた感想

知人のフォルクスワーゲンの小型車up!(グレードは4ドア下位のmove up!)に乗車する機会を得た。乗ったのは横浜から兵庫県まで往復約1,400km!超ロングドライブであった。その感想。


up! < モデル < フォルクスワーゲン公式サイト - http://www.volkswagen.co.jp/ja/models/up.html

up!はLupoの後継車で、Lupoの中間の2文字を取ってup!となったらしい。
このup!はまだ走行700kmの新車なのだ(^o^)


フロントビュー。VWマークがでかい。あとグリルの黒い輪っかがデザインの特徴か。フロントのデザインはフツーかな。


リアビューと若狭湾。この車の一番の特徴はこのスマホっぽいリアビューだろう。まさにiPhoneのホワイトって感じ。とてもかっこいいと思う。思わずスワイプしたくなるw


サイドビュー。ホイールはスチール製のものにホイールキャップを装備。このリアドアガラス形状で開けるときにどうやってドアに収納するのか不思議に思う人もいるだろうが、窓はほんの少し外側に開くだけなので安心してもらいたいw(後述) 俺の知ってる範囲じゃジムニーJA11のリアウインドウと同じ。開ければ風は通るので問題ない。

そろそろおわかりかと思うが、この車は省コスト化の努力が随所に見られる。世界を代表する大衆車フォルクスワーゲンの最も低価格な車なので、その洗練度は究極と言って良いだろうがいろいろと割り切り方が日本車と違っていて面白い。


夜間のライト点灯状態はこんな感じ。HIDやLEDは採用されていない。

さあ車内に目を移そう。


メーターはアナログで昼でも光るタイプ。中央に速度計、右に燃料計、左にタコメーター。
燃料計は妙に細かく表示されるが、前半よりも後半の方が減りのペースが早いような気がした。なお0になるとすぐに燃料切れになるそうなので注意。
つかこんなに小さいタコメーターは初めて見たよ!w 一応マニュアル車っぽい車なんだからもうちょっと何とかならなかったのだろうか。まあ軽自動車だとマニュアル車でもタコメーターのない車もあるけれども。なんだかなあ。
ステアリングは高級感があっていい感じ。ホーンの音も日本車のコンパクトカーよりはるかに良い。
カーナビはカロッツェリアのナビにスマホのソフトカバーのような謎のカバーを装着したディーラーオプション品。車速などの情報は車両から取っていないようで、自車位置が何度もずれた。音声もカーオーディオに接続されていないので地デジを見るときはヘッドホンジャックからAUXに接続することになる。ここらへんは正直もっと頑張って欲しかった。
ナビの後ろにチラッと見えるのがセンターのエアコン吹き出し口。カーナビ邪魔w
エアコンはマニュアルエアコンだけど効きは何ら問題なし。
カーオーディオはCDとラジオとAUXのみの必要最低限のもの。音質はかなり悪いのでスピーカー交換をしたくなる。大きい音が割れるのと、声がこもる感じがした。
あとウインカーは左側、ワイパーは右側の外車仕様なので運転にテンパるとワイパーを動かしてしまう定番ギャグができるw ワイパーは連続モードにしていても車の停止中は自動的に間欠になってくれる。
ライトのスイッチは下記参照。



エアコン吹き出し口の下にライトスイッチが有る。オートライトは無し。引っ張るとリアフォグ。究極の省コスト化を実施してもリアフォグは装備しているところが欧州車っぽい。ロービームの角度は車内から調節することができる。この機能は最近良く見るけど
ドアミラーの調整は電動だが収納は手動
パワーウインドウスイッチが運転席用しか見当たらないが、助手席側は助手席でのみ操作する仕様。一人で乗っている時に風を通すために助手席や後席の窓を開けるのはひと苦労である。
あとドアロックスイッチも各ドアには付いておらず、運転席でのみ全体をドアロックできる。


後席は広くも狭くもない。身長181cmの俺の場合は頭が少し天井につっかえる。足元部分の前席シートがえぐれたデザインになっていて足が結構前まで出せるのは良いと思った。なお後席は2人乗り。
リアドアガラスはこのヒンジを操作して外側に数cm開けることができる。もちろん手動。


リアハッチを開けたところ。外観から想像するよりは荷室が広い。写真のように床板を2段階に調整する機構があり、こういうのはもはや日本車のお家芸ではなくなったんだなあと実感した。

走りに話題を移そう。


エンジンルーム。割とぎっちり詰まってる印象。エンジンは999ccの直列3気筒で75psを発生する。JC08モード燃費は23.1km/L。エンジンカバーがあるのは高級感があって良い。
加速は意外と力強い。コンパクトカーによくある伸びないエンジンではなく、5000回転付近でもよく走る。若狭湾のワインディングに2速が気持ち良く合った。ただまあ意外と力強いというだけで、軽ターボに毛が生えた程度の走りである。普通車としては最も遅いレベルと言えるが、燃費の良いスタイリッシュコンパクトカーを目指している車なのでパワーを求めても意味がないというものだ。
サスペンションはこれまた俺のイメージしていたものより柔らかかった。もっとゴリゴリした乗り味を想像していたがこれは日本のコンパクトカーに近い。ただフニャフニャというわけではなくワインディングでも粘り強く路面を捉える感じがした。ちゃんと作られたクルマって感じ。


これがup!を最も変態特徴的なものにする5速ASGのシフトノブである。ここまで様々なツッコミを入れてきたがそんなものはこのASGに比べたらどれも些細な問題である。だいたいみんな見てくれ!このシフトパターンを!戸惑うでしょ?とりあえず見たことないでしょ?てかPはどこいった!?(後述)
ASGはWikipediaによると「MTのクラッチとギヤボックス本体を使用できる低コストな2ペダルMT」であり、「クラッチに加えてギヤ選択も自動化したオートモード付きのセミATとなるが、変速時はMTと同じく1枚のクラッチで断続動作を行う。クラッチペダルがないことで法規上はAT扱い」とのこと。なにそれカッコイイ!
事前に知人からASGについてはクリープ現象がないとかいろいろ聞いていたが、乗ってみるとまさに乗り味はMTそのもの。まず本当にクリープ現象がない。坂道では余裕で下がる。車が坂を検知するくらいの坂道だとブレーキを3秒間ホールドしてくれる機能が働く。発進時はシングルクラッチがググっとつながっていく俺にはお馴染みの感覚がするがそれが自動なんだよなあ。もちろんエンストしたりはしない。
何よりMTを感じるのは変速時のショックである。MT車のように低速ギアでの変速ほどショックも大きい。しかもASGの変速が下手くそ(^-^;) いや良く言えば一定なんだけど、変速に2秒くらい(遅い)かかるのでその間加速度が0になる。普通のAT車のように発進時から一定のアクセル開度で運転するとかなりの変速ショックがあり、変速時に加速度がなくなるので頭をぐっと前に持っていかれる感じがする。これを防ぐにはコツがあり、コンピューターの変速タイミングを予測してふっとアクセルを緩めると加速度がやんわりと0になるのでスムーズに変速できる。なんて面倒なATなんだ!up!のASGはまさにMT車のクラッチのみを他人が操作したらこうなるというる感覚そのものであるw もちろん俺にはすごい楽しかったんだけどね(^o^)/
さて、up!にはマニュアルモードもあるのでギアを自分で選んで走ることもできる。この場合はシフトタイミングだけは自分で制御できるのでギアチェンジの時にアクセルを少し緩めることで変速ショックは効果的に和らげられる。でもまあよくあるパターンで一定速度での走行時にアクセルを少し緩めると自動的にドライブモードに切り替わっちゃうんだけどね。あとは例えば2速のまま停止すると自動的に1速にチェンジしてくれちゃう。2速発進はできないw まあ日本ではマニュアルモードはエンジンブレーキのためだけに使う人がほとんどだろうから、この方が便利ぽ。
先ほどのシフトパターンにPが無い件だが、結論から言うとPは無いw わかんなすぎて説明書を読んじゃったよ。色々やってみてわかったのは、D/MまたはRのポジションでエンジンを切ると、坂道でハンドブレーキを引き忘れても車は動かない、という事。ってMT車そのものじゃん!きっとエンジンを切るとクラッチがつながる機構なんだろう。なお始動時は必ずNポジションで始動する必要があるので難しい。N以外だとエンジンがかからない。最近のMT車ではクラッチを切らないと始動できないようになっているが、ASGはクラッチがないのでこうなっていると思われ。いろいろ難しい。
残念ながらup!は「AT車として快適な走行を求める人には絶対におすすめできない。」と言っておこう。購入を検討する際は必ず試乗してみるべきである。でもまあ変速ショックも我慢できない範囲ではないし、旅の後半ではあまり気にならなくなってきた。変速ショックが毎回来るとわかっていれば無意識に首に力を入れるようになるというものだ。人間何でも慣れるものである。

最後に燃費。


給油口の蓋は外から手で開けるタイプなので必然的にガソリン盗難防止の鍵付き。これもジムニーJA11と同じだw 省コスト化のためとはいえ日本車ではもはや軽トラくらいでしか見ない仕様なので最近では開け方すらわからない人も多いだろう。
燃料はハイオク。ヨーロッパ車の場合は普通の車でもハイオク必須の場合が多い。これは日本のレギュラーガソリンのオクタン価がヨーロッパのそれにあたるものと比較して低いため、ノッキング発生の可能性があるからだと思われる。なお燃料タンク容量は35Lと小さめ。

高速道路を半分以上走行して、738kmで36L給油した。燃料計は1/8を少し切ったところだったのだが、36Lも入るとは。危なかったぜ(^_^;) というわけで満タン法で計算した燃費は20.5 km/Lであった。さすがの高燃費である。こういう排気量1L程度の小さい車だと高速道路で1○0km/hでずっと走行したりすると燃費が下がるものだが、むしろup!は非常に燃費が良いと感じた。欧州車のほうが高速走行に特化してるのかも。ちなみに高速域での直進安定性は非常に優秀で全く怖さを感じることはなかった。
ともかく満タンから700km以上走ることができ大満足である。兵庫県で一度の給油で帰ってくることができた。もちろん我が愛車シビックではそんなに走ること無く燃料が尽き50L近いガソリンをゴクゴクすることになる(^-^;) ちなみにup!に燃費計などというものは当然装備されていないので自分で計算しないといけない。まあ燃費計算は満タン法の方がたいてい正確である。

まとめ。up!はとてもスタイリッシュで高燃費のコンパクトカーなのだが、なによりASGを楽しむための車だった!間違っても普通のオートマ車だと思ってはいけない。

6 件のコメント:

  1. その通りです。
    マニュアル操作を楽しむのを前提とした2ペダルマニュアルですね~。乗り心地良く安定性抜群。
    高品質で低燃費。不要なモノを捨てて必要なモノを極めてる。ミニマル主義の素晴らしいベーシックカーだと思います。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。そうですね。極限までコストを切り詰めたいい車であることは間違いありません。なんとなくその方向性が日本と違うところが面白いと思います(^^)

      削除
  2. レンタカーでUp!のMT車を一週間ほど借りて
    アウトバーンで走ってきましたが特にタコメーターは気になりませんでした。
    シフトインジケーターにアップダウンの指示が出ますし
    そもそもタコメーター無くても音と振動で変速するものなのかなと思いますので。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます(^-^)
      アウトバーン良いですね~。いつか走行してみたいです。そしてマニュアル車にも乗ってみたいものです。うらやましい。
      そういえば日本仕様にもシフトチェンジの指示表示があった気がします。書き忘れてました。確かに1週間も乗れば慣れちゃうでしょうね。

      削除
  3. up!の正当な評価、有難うございます。ASGのギクシャク感を楽しむクルマなのです。アクセルを踏んでまんまにスピードが上がるクルマではありません。クルマの機構とはこうゆうものなのだ、と理解して楽しむことが大事。シフトアップするなと思ったらアクセルを緩めるととてもスムーズに変速する、半クラッチはもういいかな?って悩むことはありません、自動なんです。カタチも馴染んでくると凛々しい!規格に拘るKより自然です。給油キャップがいまいちなのが唯一の欠点。身の周りの小物にも、ヨーロッパの香りを求める人に乗っていただきたい。なんとなくステッドラーの消しゴムを買ってしまう人には理解出来るクルマです。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      確かに要所要所にヨーロッパを感じる車ではあります。なお私はステッドラーの消しゴムは買いませんw ヨーロッパ車には鍵付きの給油キャップはあまりないのでしょうかね?

      削除