2012年3月23日金曜日

韓国旅行その3 韓国の鉄道博物館はボロかった

2012/03/17-20 韓国旅行に行ってきた。

KORAILの鉄道博物館があるということで喜び勇んで行ってきた。

地下鉄1号線でソウル駅から約1時間の義王(ウィワン)駅で下車した。駅を降りて東側の出口を出て南の方向へ線路沿いに10分ほど歩くと鉄道博物館がある。駐車場がある線路側に入り口がある。


看板がデカイ!そして後ろの車両がボロボロ(^_^;)


入り口の窓口でチケットを購入して入場。日本語の案内は一切なし。英語もまばら。チケットは大人500Wであり日本円で言えば40円。40円て・・・いくらなんでも安すぎだろ。大宮の鉄道博物館は1000円だよ?その差25倍w後ろのKTXの試作車両(?)がボロボロで塗装が剥がれていたり台車が絵だったりするのはこの入場料の安さ故か。


これがメインの建物でその周辺に実車が野外展示されている感じ。
訪れたのは土曜日だったが客は少なかった。それでも子供たちが元気にはしゃいでいるのは日本と同じだった。
博物館内の展示内容は、かつて万世橋にあった交通博物館の鉄道展示と同じような雰囲気。台車が実際に回ったりとかパンタグラフを動かしたりとかの手のこんだ展示は無くて、単にタブレットやレールや枕木が時代ごとに展示してある。磁気式の自動改札を体験できる施設もあったが、今回の旅ではどこでも磁気式の改札も切符も見なかったので、おそらく過去の展示がそのまま残ったものだと思う。俺が行ったソウルと釜山では乗車券は全てICカードになっており、磁気式乗車券を入れるところはなかった。1回券もICカードだ。KTXの乗車券はレシートにバーコードが印刷されているものだ。これはエコに配慮したものらしい。話は横道にそれるが、韓国は何気にエコロジーである。箸はたいてい金属製のものだし、爪楊枝は置いていない。ゴミ箱もコンビニなどは4分別以上だったりした。
他には世界の鉄道車両の写真パネル展示や、韓国路線図、JR東海寄贈の300系新幹線模型などもあった。また、日本統治時代の乗車券など非常に興味深い資料も多数展示されていた。
最後にミュージアムショップに寄ったが、オリジナル商品は殆ど無く、どこでも買えるような子供向けの鉄道おもちゃが中心だった。日本の鉄道博物館では考えられない商売意識の低さだ(^_^;)日本ならおそらく1000種類以上の限定グッズをご用意して皆様をお待ちしている、ところだろう。俺はほとんど唯一のオリジナルグッズであるところのキーホルダーを買った。160円。それでも入場料の4倍だ。


屋外の展示車両は総じてボロボロだ。ここ20年くらい更新されてないように思う。このようなセマウル号の他にも保線車両や貴賓客車などが展示されていた。最新の地下鉄車両などは一切無く、おそらくは使用しなくなった車両を持ってきているだけ。

このように韓国の鉄道博物館は、まるで20年前にタイムスリップしたような空間になっていて、刺激に満ちたソウル中心部とは比べるまでもなく魅力に劣る施設だった。多分ここ数年掃除しかしてないと思うよここ。俺みたいな鉄ちゃんはそれでも確実に来るからほっといていいとして、もっと家族連れなど普通の人を呼ぶために展示内容をリニューアルすればいいのになあ。それで入場料を10倍値上げすればいい。せっかくソウルの鉄道システムとか世界で最も進んでいる感じなのに、そういう最新のテクノロジーの展示が全くないのは国としても損してると思うけどなあ。余計なお世話だがそう思った。(もしかして韓国では鉄道が趣味として成熟していないのかな?)

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