2014年1月25日土曜日

東南アジア旅行 その6 泰緬鉄道

2014/01/25 泰緬鉄道に乗ってきた。

泰緬鉄道 - Wikipedia - http://ja.wikipedia.org/wiki/泰緬鉄道

日本の鉄道ファンとして一度は乗りたいと思っていた泰緬鉄道。バンコクに訪れたついでにオプショナルツアーで行ってきた。このところバンコクでは首都封鎖デモが続いており、非常事態宣言発令中なこともあってか日本人のキャンセルがかさみ参加者は俺だけ(^_^;) まあ交差点が幾つか封鎖されていて渋滞がひどいこと以外は特に問題はなかった。渋滞と言っても相模原の渋滞よりマシな程度。

混沌のバンコク中心部を抜けて2時間ほど車で走ってカーンチャナブリーへ。


ここには泰緬鉄道建設に関する博物館、JEATH戦争博物館(JEATH War Museum)があり、当時の写真や工事道具、砲弾などが展示されていた。

その後カンチャナブリー連合軍共同墓地と日本軍慰霊碑へ。写真は撮らない。ただ合掌。


映画「戦場にかける橋」の舞台となったクワイ川鉄橋へ。これが戦場にかける橋か!しかし観光客が多い。むしろアユタヤ以上(^_^;) 泰緬鉄道は今ではすっかり観光名所になっていた。悲惨な歴史を少しは知る身としてはいささか複雑な気持ちになった。


鉄橋は列車が来ない間は自由に歩いて見学できる。対岸まで行ってみようと思いしばらく見学していると列車が来た。どうしようかと思ったが鉄橋には至る所に待避所があった。しかも列車は時速10km程度の低速でやってくるので、なるほど退避は簡単だったが、日本では絶対に許されない危険な観光地とも言える。待避所で見る列車の通過は大迫力だった。



今日は週末なので観光客が多く、列車は3往復あるみたいで、この列車は主にタイ人を乗せて人気の滝のある駅まで行くという。


その次の観光客向けの列車に乗って、いざ泰緬鉄道の旅へ!ディーゼル機関車に牽引された10両程度の大編成だ。エアコン等はなく窓全開で風が通り抜ける。日本では味わえなくなった旅の情景だ。
クワイ川鉄橋を渡るとしばらくするとと、巨大な岩盤を開削した切通しがあり度肝を抜かれた。これを手作業で掘り抜いたとは!それからは車窓には水田やタピオカ、バナナなどの農村風景が広がった。


その後おしぼりや水のサービスがあり、クッキーや飲み物、おみやげ品の販売が続いた。写真を撮って乗車証明書のようにシールしたものが100バーツだったので購入。
泰緬鉄道の路盤や線形は意外としっかりしていてなんとなく国鉄っぽいと思った。築堤などもちゃんと作ってあった。たまに渡るガーター橋などもしっかりしていた。レールは20mレールで規則的なリズムを刻んで心地よい。しばし客車列車の台車が奏でる音と、非冷房車両に吹き込む自然の風に身を委ねた。日本では味わえなくなってしまった鉄道旅行の風情がここには残っていた。



代わり映えのしない田園風景を1時間半ほど行くと、列車はついに泰緬鉄道のハイライト、アルヒル桟道橋に差し掛かった。ここは木製の桟道になっており、崖側は片洞門のように削り取られている半端じゃない難所だ。桟橋自体が鉄道としては珍しい。乗客はみな崖側を覗きこんで歓声をあげていた。木橋なので余計に怖いが、特に軋みや揺れなどは感じなかった。それでもスリル満点な路線であることに変わりない。得難い鉄道風景を体験した。

まとめ。悲惨な建設史をもつ泰緬鉄道は、今ではタイの目玉観光地の一つになっておりそこには笑顔があふれていた。それが犠牲者のせめてもの救いとならんことを。

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