適当に立ち寄った湯谷温泉だったけど、最高の風情の温泉だった!
湯谷温泉は富山県砺波市庄川町にある日帰り温泉施設。公式サイトはない。
R156からR471を2,3分入ったところ、庄川のほとりにある。
上部の駐車場に車を停めてご覧の激坂を100m以上下る必要がある😅
館内にも多数の階段があったので足の悪い人には不向き。
受付で500円を支払い中へ。「源泉は熱くないけど湯当たりしやすいのでお気をつけください」とのこと。
館内はスーパーレトロ!この温泉でまず特筆すべきは建築だと思う。
アルミサッシのところはわずかで、木枠の所も多い。こりゃ只者じゃないなと思って店員さんに聞けば、なんと大正時代から増築していった建物で、古いところは100年越えてるって!すごい😬
もともと湯治場だったようで館内には簡素な客間や炊事場が並んでいた。地元の人に聞いたところ、農閑期に地元の人がよく利用していたそう。
とにかく雰囲気が良い。そんな廊下を延々と進んでいくと、
どーんと小牧ダムが目の前に見えた。下の方にあるあの屋根が浴室だろう。
そこからビニールシートに覆われた階段をどんどん降りていく。
店員さんによると、ここには壁があったんだけどダムの16門全門を使った緊急放流の水流が当たって崩落したそうだ😅現在は8門以上の放流の際は休館となるとのこと。パない。パなすぎる。
んで、ついに到着した脱衣所がこちら。一応男女別。
どんより。
これ、子どもは泣いちゃうだろうなー😓
浴室はこの通り。写真だから明るいけど、この数倍暗くてどんよりしてた。奥が女湯。
俺はこれまでいろんなひなびた温泉に入ってきたけど、ベスト5に入るどんより感。いいね!😆
階段を降りるとすぐに湯が溜まってて、4段階で深くなる珍しい構造。一番深いところは1m位あると思う。昔の湯治場だとたまにこういう造りが見られる。
浴槽に刺さってる金属の棒が源泉吹き出しノズルになっていて、角度調整可。上向きにすると盛大に源泉が吹き出した。かなりの湯量と思われる。
浴槽は奥に長い感じになっているが真っ暗で更に怖いw 小学生とかトラウマものじゃないかと。聞いてみたところ、このコンクリートの浴室は小牧ダムの放流時に崩壊しないようにダムと同じコンクリートで造られたらしい。なにそれそんなの初めて聞いたw つかダムパない。
ご覧の通り洗い場は無いが、地元の人は一番浅いところで石鹸で洗ってたので禁止ではないのかも。
もちろんシャワーや石鹸の設備はない。そういうところからも古い湯治場の雰囲気が感じられて良い。
湯は少し硫黄の香りがするややヌルスベを感じるもの。特筆すべきはかなりの炭酸ガスが含まれていること。すぐに体の表面が気泡に覆われた。それで湯当たりしやすいと思われる。とにかく新鮮で、温泉力を感じる湯だ。
この日の富山は39℃くらいあったんだけど、浴室の暑さと炭酸泉で過去最高に湯上がりに汗が出た。もちろんこの館内にエアコンの設備はない。ついでに飲み物の提供も、貴重品ロッカーもないので注意。
分析表によれば、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉、39.4℃、pH9.09、244L/分とのこと。予想通り相当な湧出量だ。
まとめ。温泉も素晴らしいが、歴史、成り立ち、建築全てが必見。心からおすすめする。いつまで存続するかわからないので早めの訪問を。
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